<FX戦略>ドル円は112円を天井に反落?!
下記の日経の記事の通り、中国の恒大集団の米ドル債の利払いが実行されなかったそうです。
いきなりの恒大のクラッシュはないですが、恒大のような不動産業者からマンションを買おうという中国人はあまりいないように思います。
恒大の苦境は、これからも続きそうです。
しかし、問題があるのは、恒大集団だけではありません。
恒大集団は中国ナンバーワンの大手不動産業者ですが、同じような苦境に立たされている中国の不動産業者はいくつもあります。
中国政府が本気で「共同富裕」を実行しようとすれば、T企業を締め付け、不動産長者たちを野放しにしないと思います。
ですので、中国不動産市場が下落する可能性が高いと思います。
世界最大である中国不動産市場の価格下落によって中国の消費も落ち込み、不動産の下落による波及効果は大きく中国経済は減速します。
中国の減速は世界のマーケットも大きな影響を受けます。
一方で、9月30日のマーケットでは、ドル円は20時台序盤に112.08円まで高値を伸ばしてきました。
しかし、22時台後半には下値支持線だった111.80円を割り込みました。
21時半の米GDP確定値は上方修正されましたが、週間失業保険申請件数が予想以上の増加し、シカゴPMIも予想を下回りドル高にブレーキかかった模様です。
昨日のFX戦略ブログでも指摘してきましたが、FX戦略的には米ドル円はいったん高値を付けて、米ドルは反落する可能性が高いことを指摘しておきます。
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中国の不動産大手、中国恒大集団が欧米市場で発行した米ドル債の利払いを再び見送ったことがわかった。恒大の米ドル債投資家2人が明らかにした。
同社は29日に米ドル債の金利5000万ドル弱の支払期限を迎えていた。一方、個人向け投資商品は元本の10%を30日に支払ったと発表した。
恒大の広報担当はドル建て債の利払いの有無について「把握していない」とした。
恒大は29日、傘下の地方銀行、盛京銀行の株式19.93%を約99億元(約1700億円)で売却すると発表した。
ただこの売却代金は盛京銀に対する債務の返済に充てるよう銀行側が要求しており、利払いに充当できないもようだ。
一方、恒大は30日、グループ傘下の恒大財富の投資商品のうち、9月に満期が到来した分については元本の10%を投資家の口座に振り込んだと発表した。
同商品は焦げ付き懸念から投資家が広東省深圳市の恒大本社ビルに押し寄せて抗議する事態となっていた。
格付け会社フィッチ・レーティングスは29日、恒大をダブルCからシングルCに格下げした。
信用不安の高まりで恒大は本業の住宅事業が不振に陥っており、1兆9665億元(約34兆円)にのぼる負債圧縮の道筋は見えていない。
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