<10/8 FX戦略>円安進行!
先日は、香港株が年初来安値を付けて、大きなリスク回避が起こりましたね。
中国は現在国慶節で今週のマーケットは休止状態です。
中国の恒大不動産問題で中国市場が動き出すのは、来週からです。
中国の不動産業界の問題はこれから尾を引くじゃないでしょうか?
中国政府は救済しないでしょうし、恒大だけの問題ではないですし、どう考えても短期間で終息するとは思えません。
したがって、昨夜、南アフリカラン/日本円(ZAR/JPD)はすべて7.5で決済しました。大きな利益とはなりませんでしたが、リスク回避的にpositionを減らす方針です。
そうした中でもドル円は111-112円のレンジで終始しており、動きは限定的ですね。

これはリスク回避の点ではドルは下げに向かいたいところですが、米国のテーパリングがドル金利を押し上げる要因にもなり、ドル高となっていることが要因です。
市場では9月22日のFOMCを経て、米連邦準備理事会(FRB)が年内にも段階的なテーパリングを始めるとの見方に加え、資源高によるインフレ懸念から2022年中にも利上げに踏み切るとの思惑が台頭しています。
それがドル相場を支援しているので、ドルは総じて下がりにくい展開です!

それから、気になるのは、財務省が9月16日に発表した8月の貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が3カ月ぶりに赤字に転じたことです。
貿易赤字は円安を促す要因です。
LNGや原油など輸入物価の高騰は、輸入した原材料を製品化して輸出する日本企業の収益を圧迫します。
構造的な貿易赤字が定着すると今後ドル円は、円安方向に圧力掛かりやすい状況が続きます。
FX戦略としては、USD/EUR買いを本命にEUR/AUDの売りを仕掛けていきます。
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