<10/21 FX戦略>円売り継続!
これまでリスクオフの時は安全通貨としてドルと円が買われていました。
リスクオフでは、ドルと円はその他の通貨に対して売られ、ドルと円は同じ方向に連動していました。
そういうわけで、長い年月の間ドルと円は力関係が概ね拮抗するなかで、ドル/円は方向感に欠ける相場展開が続き、レンジ相場を抜けられずにいたのです。
ところが、今はドル高と円安が同時に進行しています。
10月19日のブログでも書きましたが、円安のトレンドが鮮明です。
その理由は、これまでの「リスクオン/オフ」とは異なり、新しい流れとして、ドル買い・円売りのトレンドが始ったと言えるのではないでしょうか?
実際、こうしたトレンドのの変化が現れたのは、9月21─22日のFOMCの直後から始まっています。
下記は豪円の日足チャートですが、9月21日を底値に大幅上昇継続中です。

さらに、10月に入ってから、ドル高は見られず、円だけが安い、円の一人負け状態が続いています。
やはり、日本は、消費者物価指数(CPI)は低下にこそ歯止めがかかったものの、8月は前年比0%と、上昇率は2%のインフレターゲットには遠く及ばない状況がもう何年も続いています。
ニュージーランドやカナダは利上げを示唆しており、アメリカもテーパリングを開始し、早晩利上げに踏み切りますね。
日銀は、金融緩和から抜け出すのは容易ではないです。
他の主要国と比べて明らかに日本は金融引き締めは最も遠く、これが足元の円全面安を促していると思われます。
いま、いろいろな経済評論家が後付けで円安になっている理由を説明しているが、円安になる前にこのような円安シナリオを語っていた評論家はかなり少数だと思います。
今は流れに乗るのが得策です。
まして悪い円安になると手が付けられなくなる恐れがあるので、中長期的な視点で資産保全の意味でも円を売っておくことをお勧めします。
そういいつつ、ターゲットの価格に到達したので、昨日、豪ドルを85.84で一度全部利益確定し、85.5に落ちたところで、60通貨買い直しました。ストップは84.7に置いています。
というわけで、今日のFX戦略は引き続き、豪ドル、アメリカドルに対する円売りです。
ターゲットは、ドル円に関しては、113.8円、豪円は85.3円あたりです。
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