<11/12 FX戦略> ドル/円予想レンジは113.60-114.50円
昨日発表になったアメリカのCPIは31年ぶりの高水準を記録しました。
10月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比で+6.2%(予想、+5.8%)と上振れ、1990年以来、約31年ぶりの水準です。
アメリカの物価上昇は一時的という発言などによりドルが下がっていたところに、やはりインフレが現実化していることが表面化され、30年債入札は史上最低の結果から金利が上昇しました。
この物価上昇は、コロナ後の経済の回復からの需給ひっ迫、特に供給制約が要因と考えられます。
PPI(生産者物価指数)が+8.6%だったことを踏まえると、物価上昇はこのまま定着することが予想されます。
昨日は、このCPIの上振れを受けてドルを買い戻す動きが顕在化しています。
一方、比較的短い2年や5年の金利は3月下旬より上昇しており、長短期利差は縮小に転じています。
これは、この先の景気減速を織り込む動きではないかと考えられます。
テクニカル的にはドル/円予想レンジは113.60-114.50円です。
ドル円の日足を見るとポリンジャ―バンドはスクイーズの状況です。
ドル円は上下どちらかに大きく動くようなマグマがたまっている状況です。

昨日の東京時間の高値である114.15円レベルを超えられるかが一つの基準になります。
この水準を抜けると、114.44円を抜けるとトレンドが変わりそうです。
本日は、そのあたりのドル円の動向に注目です。
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