FX戦略 11月17日(水)米の利上げ時期はいつか?

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11月17日(水)米の利上げ時期はいつか?

米の利上げ時期はいつか、という議論が続いています。

ダドリー前ニューヨーク連銀総裁は利上げについて、ブルームバーグ・テレビジョンで下記のコメントをしています。

恐らく6月より後、もしくはそれより少し後に始まり、一般的に考えられているよりも高い水準になるだろう

「1.75%を優に超えてピークを付けるのは間違いないだろう」

恐らくは3~4%だろうが、先行きの視界は良好ではない。」

リッチモンド連銀のラッカー前総裁は利上げについて、ダドリー氏の見方に基本的に同意して下記のように言及しています。

3.5%あるいは4%はあり得そうだ、それ以上になると経済をリセッション(景気後退)に追い込む」

このような話の背景には、世界的なインフレ率の上昇にあります。

その要因は、コロナの影響などで半導体や自動車部品などに生産の遅延や物流の混乱といった経済の供給側が主因となって起きています。

最近でもデルタ株の流行によって、ベトナムやタイなど東南アジア諸国の一部の工場で、工場の一部生産停止によって供給減が顕著になっています。

現在のように、アジアを中心に世界的且つ高度な供給網が形成されると、何らかの要因によって、ごく少数の国であっても一旦、生産活動が止まれば、その負の影響は部品不足による生産遅延といった形で瞬く間に世界に広がってしまいます。

この供給制約はデルタ株によるコロナ禍の長期化で「一時的」では済まなくなる可能性が次第に現実化してきています。

こうした企業のコスト増によるCPIの上昇により、各国の中央銀行は早期の金融政策正常化で対応せざるを得なくなっています。

OECD37ヵ国の消費者物価の前年比を見ると、今年4月には2%を上回り、今年6月以降は3%を上回っています。3%を上回るのは、2020年前半以来19年ぶりのことです。

こうした状況を踏まえて、これまで米ドルが上昇する余地が大きいと指摘してきましたが、昨日はついにドル円が節目の114.3円を大きく超えてきました

ドル円のチャートをみても115円を目指してドルは上昇するチャートに見えます。

今日のFX戦略は、現在、保有しているドル円のLongを維持します。

目標は、年末までに120円で設定しています。

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