12月2日(水)トルコリラはまだ下落?!
トルコリラは大きく下落しています。
2018年にも大きくトルコリラが下落しました。
その際は、トルコ中銀が、豊富な外貨準備高を使って直接の為替介入で為替を安定させることはできました。
でも今は外貨準備がないため、20018年当時と同じような為替介入は出来ません。
そもそもエルドアン大統領は今のトルコリラの為替レートの水準を維持するあるいはUSドルに対して低すぎるという認識を持っていないです。
したがって、トルコリラが大幅に下落したことによる輸出企業の収益性の向上ばかりを訴えて、輸入品の値上がりによる庶民の生活が厳しくなることやメーカーのコスト増などは全く無視しています。
トルコ中銀の発表によると、11月19日(金)の週におけるトルコの総外貨準備高は879億ドルになっていますが、純外貨準備高は252億ドルしかありません。
この外貨準備は見せかけのもので、他国とのスワップ協定を含めた金額です。
スワップ協定分を除くとトルコの純外貨準備高はマイナス353億ドルです。
したがって、2018年と違って現在はトルコ中銀は直接為替介入を行う外貨を持っていません。
こちらはトルコリラの日足です。
冷静に見てみると下げ止まる兆しが全く見えないチャートに見えます。
まだまだ底値を拾うような状況ではありません。

エルドアン大統領はテレビ番組に出演し、現行の低金利政策を弁護しています。
放送時間中に、米ドル/トルコリラは14.00リラを付ける瞬間もありました。
とにかく、まだまだトルコリラに関しては、買いpositionを持てる状況ではないですね。
こちらはトルコリラ円の日足のポリンジャ―バンドです。
上下に大きく開いたエクスパンションの状態だと更に下落する可能性を示しています。。
トルコリラに関しては、中銀の政策転換、エルドアン大統領の失脚、IMFの支援などのようなトルコリラにとってPOSITIVEな大きな事件が起きない限り買わないでください。

トルコリラに関しては、こちらの記事もご参照ください。
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