12月3日(金)米長期債利回りどうなる?!
アメリカのFRBパウエル議長は、米上院銀行委員会で、次のFOMC(米連邦公開市場委員会)でテーパリングを加速すると発言しました。
現在、アメリカは月に米国債を100億ドル、モーゲージ債を50億ドルずつ購入を縮小しています。
それを今後、2倍にして、米国債を200億ドル、モーゲージ債を100億ドルずつ減額し、テーパリングの終了をこれまでの来年(2022年)6月から3月に早めると想定されています。
FRBはこれまで、インフレは一時的で利上げはまだまだ先と言っていたのに、急にインフレ対策でテーパリングを早めると言い出していつでも利上げができるように対応するようです。
ただ、これはこれまでマーケットが遅かれ早かれ予想していたことですが、ドル高が進んでこないのは不気味です。
この調子だと、アメリカのFRBは来年の6月ころまでに利上げをスタートするのがコンセンサスになりつつあります。
その後、9月、12月に利上げして、来年(2022年)は年3回の利上げが想定されるようになっています。
また、FRBが急速に金融引き締めに動こうとしているのに、米長期金利はさっぱり上昇しません。
新型コロナウイルスの変異株であるオミクロンの影響でしょうか?

↑こちらは、アメリカ10年債の日足チャートですが、何と1.42%まで低下しています。
これから金利を上げていくことが明白な、アメリカの金利が大きく下がってきているのは、理解不明です。
この先は、金利上昇を見込んだ形で10年債があげっていくのか、あるいはこの金利低下が正しくて、ドル円が下落して110円を割り込むような動きになるのか、非常に気になるところです。
当面は、この米国債金利とドル円の動きを見極めていきたいです。
今日は、11月のアメリカの雇用統計が発表されます。
エコノミスト調査では、非農業部門雇用者数が前月比55万人増え、雇用が増えると予想しています。
雇用統計の結果によっては、Omicronの影響で下落していた株式市場が大きく戻る可能性がありますが、製薬会社からのOmicronに関する調査結果の発表があるまでは、様子見です。
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