FXで勝ちたかったら読みなよ! 12月22日(水) トルコリラ乱高下!

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12月22日(水) トルコリラ乱高下!

昨日からトルコリラの値動きがとんでもないことになっています。

トルコのエルドアン大統領が20日、低金利政策の継続を確約する一方、通貨安による国民の負担軽減につながるとする一連の措置を発表したことで、通貨リラが急上昇しました。

これまで、マーケットではリラの売り持ちが非常に大きくなっていました。

それが、エルドアン大統領が国内投資家の貯蓄をリラの変動から守る措置を発表したことで、一気に買戻しが入ったようです。

エルドアン大統領は閣議後、預金保証などの措置によって、国民はリラ安を念頭にリラを外貨に交換する必要がなくなると表明しました。

こちらは、トルコリラの5分足、15分足、日足、週足をまとめたチャートです。

チャートを見る限り、トルコリラは大きく値を戻してしています。

ただし、懸念されるのは、銀行が約束した金利よりリラの下落が大きくなった場合に政府がリラ建て預金の損失をどのように補填するか具体策が明示されていないことです。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤは「利下げが続くようなら今後も高いボラティリティーが予想され、多くの投資家はきょうのリラ急上昇にもかかわらず、引き続き新たな安値更新を視野に入れるだろう」と述べています。

あるエコノミストは、エルドアン大統領の低金利政策は無謀とし、来年のインフレ率が30%を超えるとみています。

トルコ政府がドル化を防ぐためにリラ建て預金の価値を保証する政策を打ち出し一時的にリラ高となりましたが、トルコの財政余力も限られるため、どのように預金価値を保証するのか具体策を見るまで要注意だと思います。

また、20日に米国でバイデン政権の1.75兆ドル法案成立が難航し米国の長期金利が下がりました。

そのことでドル安となったこともトルコリラの買戻しの要因となりました。

エルドアン大統領は現在も低金利がインフレ抑制につながると公言しています。

また「金利引き下げにより、数カ月以内にインフレ率の低下が見られるだろう」とし、「この国はもはや高金利で財を増やす者の天国ではなくなる。輸入天国ではなくなる」と主張しています。

この低金利政策をトルコ中銀が維持する限り、トルコリラの大幅な反発はないと見ています。

今、安易にトルコリラを買ってはいけません。

逆に今は売りを仕掛けるタイミング待ちと思います。

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