12月27日(月) 2022年ドル円 2022年の見通し!
2022年のドル円の見通しはドル高円安です。
この基本路線は、これまでのこのブログでずーと指摘してきたことで2022年に関しても基本路線は変わりありません。
大きな理由は、日銀とFRBといった日米中央銀行の金融政策が大きく異なるからです。
この金融政策の違いが修正されると、為替に関しても大変動が起きる可能性が高いですが、今のところそうした兆候は全く見られません。
ただ、為替の動向というのはマーケット参加者が、どこまでこうした日米の金融政策の違いを織り込んでいるかが大きなポイントとなります。
現在の状況はというと、アメリカFRBの2022年2023年の利上げは既に3回ずつ織り込んでいるので、さらにドル高が大きく進むかというと難しいところもあります。
また、為替の動向に大きく左右されるのが、アメリカの株式市場の動向です。
一般的に金融引き締めが始まれば、株式市場は下落する傾向が強まります。
ただし、すでにアメリカの場合、FRBが金融引き締めに動くことはマーケットが織り込んでおり、それでもなお史上最高値を更新するほどNYダウもナスダックも非常に強いので、すぐに急落するようなことはないと思います。
そうはいっても米国株は、金融引き締めのなかで、一本調子な上昇を想定しにくい状況です。
仮に何かの大きなnegativeなきっかけがあれば、たとえば、今くすぶっているウクライナの情勢が緊迫し軍事衝突などという事態になれば、株式市場は大幅に下落し、為替もリスクオフの急激な円高に動くでしょう。
来年のドル円を動かす大きなファクターの一つは、米国株の動向です。米国株の動向次第で円安の流れは継続されるかある程度決まります。
2015年のドル円の高値は125円です。
7年ぶりに来年は125円を抜けるかは、今のFRBと日銀の金融政策の違いや金利水準の違いだけでは、材料不足です。
さらに米ドル円の動きを握るのは、米長期金利の動向です。
FRBがサプライズ的にタカ派の方針を打ち出しても、長期金利は動きません。
これは謎です。
こちらは、アメリカ10年債の15分足です。

現在は1.49レベルであり、この長期金利の動向に注意が必要です。
一方で、今年初めの頃の為替の予想は、2021年は米ドル/円が下がる、との予想をしているアナリストが非常に多かったです。
だいたいアナリストというのは責任もないので、いろいろなことを言いますが、2021年を振り返ると大方の予想に反してドル円は円安ドル高という結果に終わりそうです。
2022年の多くのアナリストたちの予想は、円安ドル高です。
現在、かなりの円安に相場は傾いていますので、そういう時は円高に動きやすいということも想定しておく必要があります。
最後にこれらの状況を踏まえた2022年のドル円予想ですが、上がったり下がったりを繰り返しながら、基本は円安基調で進みます。
122円までは円安が進む可能性が高いですが、先ほど指摘したウクライナ問題など突発的な事件が発生すると大きく円高に動きやすく、積みあがっている円売りpositionが巻き返されて、108円程度まで大きく円高が進む可能性があります。
2022年を通すと、108円~122円のレンジを想定しています。
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