12月28(火) 南アフリカランドの2022年展望!
南アフリカランド円は、先日のブログで指摘したとおり、7.3円を回復してきましたね。
南アフリカランド円は、11/26に久しぶりに7円台を割り込み、6.93円まで下落しました。
そこから、反発に転じると、先週末に7.37円まで上昇しました。
こちらは南アフリカランド円の日足です。
テクニカル的にみると、21日移動平均線を上方向にブレイクしており、さらに上昇するチャートに見えます。

オミクロン株に端を発した南アフリカ経済の先行き不透明感は相場の大きな足かせになります。
現在、欧米を中心にオミクロン株の感染者が大幅に増加しており、オミクロン株発祥の地である南アフリカへの渡航禁止措置が取られています。
ただし、オミクロン株の感染が最初に広がった南アフリカでは、もうすでに1日の新規感染者が減少傾向です。
オミクロン株は、デルタ株に比べて重症化リスクが低いことも、明らかになっており、今後は南アフリカでオミクロン株感染が終息していく可能性もあります。
オミクロン株は、重症者や死亡者がこれまでのデルタ株と比べて大幅に減少しているデータが出ており、そうなると季節性のインフルエンザと同じ扱いになる可能性もあり、マーケットはリスクオフに傾いています。
こちらは、南アフリカランド円の週足のチャートです。
2σと3σが7.8-8.05付近に位置しており、8円は大きなレジスタンスとなります。

米は2022年に利上げが予想されていますが、既にマーケットは織り込み済みであり、逆に米ドルは下落リスクが高いと考えています。
そうなると、ドル下落ランド上昇に地合いになりやすく、さらに2022年は中国の経済成長率が上昇するという見方が増えており、資源価格が上昇する基調だと考えます。
そうした状況のなか、南アフリカランドはリスクオンによる上昇基調に乗り、2022年前半の南アフリカランド円は7.8-8.2円を目指す動きになりそうです。
ただし、昨日のブログでも書きましたが、アメリカの株式市場の動向が市場の大きなリスク要因です。
来年はどこかで大きな株式市場の下落局面があると考えており、その時がいつあるのかは予想できませんが、このままリスクオン相場が続くとは到底思えません。
2022年の南アフリカランド円のトレードは、前半上昇、後半リスクオフというイメージです。
コメント