1月4日(火) 米ドル円反落か?!
皆さん明けましておめでとうございます。
2022年のトレードが始まりました。
2021年前半は、アメリカの長期金利が低下して米ドル円は2021年1月に102円台を付けました。
その後、米ドル円は大きく上昇して115円台を回復しています。
こちらは米ドル円の週足です。
2021年は結果的に13円の値幅があった年になりました。

2022年の米ドル円の展望に関しては、こちらの記事でコメントしています。
2022年の基本スタンスは、米ドル円がさらに上昇するというのが、多くのメディアやアナリストのコンセンサスという感じです。
私も中長期的には、現在の日米の金融政策が続き、大きな金融市場を脅かすような事件が発生しなければ、米ドル円が上昇する可能性が高いと考えています。
しかし、直近では、為替市場は既にアメリカのテーパリングと金利引き上げは織り込んでおり、逆に現在は米ドル円は円高に進みやすいと予想しています。
その一つの理由は、ニューヨークダウやナスダックなど株式市場の熱狂がもうすぐ終焉を迎える可能性が高いと予想しているからです。
アメリカのFOMCは2021年の年初から「インフレは一時的」と言い続けていました。インフレは一時的なので、金融緩和を続けるということです。
ところが、12月のFOMCでは「インフレは一時的」の表現が無くなり、金融引き締めにかじを切りましたが、株式市場はなおも史上最高値を更新しています。
インフレは一時的という表現が削除されたことが好感され、株は上昇したと報道されています。いかにも後付けの理由で全く理解できません。
新型コロナが発生してから、世界中で大規模なロックダウンなどの行動規制をしたため、経済が疲弊し多くの飲食業やホテル、航空業界などが大きなダメージを受けました。
こうした経済的なダメージを緩和するため、各国の中央銀行は莫大な量の通貨を発行してばらまいています。
このため、世界的に株価やビットコイン、債権が上昇しバブルが引き起こされています。ちなみにこのバラマキを止めることがテーパリングです。
こちらはNYダウの月足の10年前からの推移です。
10年で3倍に上昇しています。

アメリカでは、破綻しそうなジャンク債も買われています。
なんと世界一安心といわれている米国債よりジャンク債が買われているのです。
現在は、すぐにバブルがはじける前兆はないですが、多大なリスクを取ったトレードは控えたほうがいいです。
バブルは、当分はじけないかもしれませんが、このまま株高が継続するのも不自然と思います。
米ドル円に関しては、115.3円で売りを仕掛けています。
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