2月10日(木) 中長期ドル安?!
タイの新型コロナ(オミクロン株)の一日の感染者は13000人
を超えてきました。
PCR検査数の限界により長らく8000人前後で抑えられていると
言われていましたが、ついに1万人の大台に乗りました。
それでも、タイの人口は日本の半分ほどですし、日本と比べるとタイの
感染者は全く少ないです。
現在、バンコクなどどこも、ほとんど規制もないのでどうして
増えないのか不思議な感じでした。
これから爆発的に増えて、また夜のお酒やレストランの規制
が出ないことを祈るばかりです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
ところで、米S&P500は2年連続で2桁の株価上昇もあって、
PER(株価収益率)は昨年25倍というバブル状態になっています!
こちらはS&P500の月足です。
この上昇はすごいです(笑)。10年で3倍ですから・・・

数年前からバブルだろうとは思っていましたが、2022年はついに
このバブルが破裂するのではないかと思います。
その大きな理由はアメリカのインフレです。
米FRBは昨年末から政策を完全に転換し、果敢なインフレ退治
に乗り出しています。
アメリカのバブル最終局面について書いた記事です。参照ください。
とにかくFRBの金融「正常化」による利上げはナスダック、ニューヨークダウなど
株式市場の大幅な調整は避けられません。
一方、日本株のPERは未だ15-16倍に過ぎません。
だからといって日本株が買いかというと疑問です。
日本企業を代表するトヨタなど自動車産業は、電気自動車の普及
によって競争力が衰えます。
タイにも多くの日系自動車産業が集積していますが、トヨタが
くしゃみをしたら関連産業の業績が悪化します。
まして、電気自動車がコモディティ化して、モーターとボディと
駆動装置があれば誰でも作れてしまうようになれば、価格の
下落は避けられません。
まして、エンジン系に強みがある日系メーカーの将来は明るくないでしょう。
そうなると、トヨタやホンダ、日産などの多くのすそ野の広い
部品メーカーなどはかなり淘汰されていきます。
また、日本企業の硬直した雇用制度と労働慣習はイノベーションを生みづらく、
グーグル、アップル、AMAZON、Facebookのような企業と対抗できる企業が
これからどんどん生まれるでしょうか?
そういうわけで、日本企業がこれからアメリカ企業よりも収益を
伸ばしていくイメージが湧きません。
為替に話を戻すと、日銀は12月「展望レポート」で2022年度の
成長率予測(中央値)を+3.8%と前回10月見通し(+2.9%)から
上方修正しました。
これからサプライズがあるとしたら、日銀の政策転換です。
まだ先のことでしょうが、日本の物価も上昇しており、今のような
異常な金融緩和をいつまでも続けられると誰も思っていません。
いつかは必ず出口を探る必要が出てくるわけで、時間の問題でしょう。
また、アメリカの株式市場の下落も避けられないでしょうから、
ドル円に関しては長期的に下落予想です。
【今日のFXポジションと戦略】
USD/JPY:中長期的に下落傾向
レンジ相場の傾向強くなる
115.6-116.1の間で新たなショート(売り)戦略。
ストップは116.5円。
コメント