2月28日(月) ロシアルーブル急落継続?!
ドイツやハンガリーの反対からここまで見送られてきましたが、一部のロシア
の銀行の国際的な資金決済網であるSWIFTからの除外に欧米が合意したようです。
2014年にロシアのクリミア併合の時には採用されませんでした。
このSWIFTからの除外は劇薬です。
そもそもSWIFTとは、銀行間の国際金融取引に係る事務処理の機械化や
合理化、自動処理化を推進するため、参加銀行間の国際金融取引に関する
メッセージをコンピュータと通信回線を利用して伝送するネットワークシステムです。
SWIFTから除外されるとどういった影響がでるのでしょうか?
SWIFTから遮断されると、ロシアは外国の通貨を受け取れなくなります。
今後、ロシアの銀行は、世界中での金融取引の大半ができなくなり、
輸入・輸出を止める効果があります。
影響が大きいのは、ロシアは原油や天然ガスの輸出で外貨を稼いでいますが、
その売買が出来なくなるのです。
エネルギー資源を輸出しても収入を得られないため、経済的ダメージが
深刻になります。
逆にドイツなどロシアのエネルギー資源を輸入している国は、ロシアから
天然ガスの輸入が止まるため、関係各国で支援していくことが求められます。
この結果、ロシアの金融取引に大きな支障が発生し、ルーブルには大きな
下落圧力がかかり、とくにヨーロッパはロシアとの経済的な結びつきが強いため、
ユーロ下落しています。
こちらは、USD/RUBの日足チャートです。

ルーブルは既に暴落していますが、今週はSWIFTからの除外により
さらに下落するリスクが高まります。
為替に関しては、今週は月末・月初でありイベントが多数あります。
3/1にRBA(豪州準備銀)、3/2にはBOC(カナダ中銀)が政策金利を発表します。
また、3/2-3の日程で、FRBパウエル議長の上下両院での半期に1度の議会証言が
予定されています。
米国株市場ではハイテク銘柄の多いナスダックに関して、ナスダック版VIX指数
(不安心理指数)として知られるVXNが上げ渋りとなってきました。
まずは先行指標となるナスダックの反発が継続するか見定める必要があります。
ロシアのウクライナ侵攻による影響がどこまで出るのか予想がつかないため、
為替は様子見が得策です。
ただ、ユーロが大きく売られていますが、売られ過ぎだとおもいますので、
ユーロ円は127円台前半は買いポジションを持ちたいところです。
【今日のFXポジションと戦略】
ユーロ円:短期に売られ過ぎのサインが点灯。
127円では買い推奨。
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