3月22日(火)ドル円は押し目買い!?
昨日の日経新聞の記事にも出ていましたが、企業業績の先行き不透明感
が強まってきましたね。
証券アナリストによる2022年度予想の下方修正は1週間で200件を超える模様です。
なかでも食品や小売り、化学などで引き下げが目立ちます。
原因は新型コロナウイルス禍の長期化に加え、ロシアのウクライナ侵攻に
伴う原材料高が重荷となっているようです。
ロシアの影響はこれからもっとひどくなり、長期化すれば企業業績により
大きな影響を与えます。
これは日本企業に限らず、世界的に波及するものと考えられます。
株式市場はまだこうした影響を十分に織り込まれていない面もあり、
株価は世界的に大きく調整することが予想されます。
こちらは日経VIの日足チャートです。
一旦恐慌指数は30まで戻しましたが、昨日から25付近まで落ちています。

日経VIが落ちると株価も下落する傾向にあります。
過去は、株価が調整するとリスクオフになり、為替は円高になる傾向が
強かったですが、最近はその相関が完全に崩れています。
ロシアのウクライナ侵攻という有事でも、ユーロよりも円が下がっている状況です。
ドル円はこの先も大きく円高になるような気がしません。
一方で先週末にドル円は119.40円のドル高値を更新して、1か月もたたないうちに
5円もドル高・円安が進行しています。
これだけドル高円安になっても、日本は利上げなど夢のまた夢という状況であり、
日米の金利差が大きな市場決定要因になることを考えると、やはりドル円が
大きく下落する展開は見込みにくいですね。
テクニカルに見た場合、ドル円の基本的なスタンスはドル高です。
ドル円の日足チャートを見るとわかりますが、ポリンジャ―バンドが大きく開いて
いますので、相場は大きく動きそうな勢いです。

プラス1σの118.001円あたりまで下げたら大きく調整する可能性が高まります。
上値を追わず、落ちてきたら押し目を拾う戦略で良いと思います。
【今日のFXポジションと戦略】
ドル円:中長期で上昇トレンド。
118円前半で押し目買い推奨。
短期で1-2円の下落リスクあり。
コメント