3月24日(木) 円安の流れ変わらず!?
3月18日(金)に日銀の金融政策決定会合があり、その時に黒田総裁は
従来と変わらぬ発言に終始しました。
これまで世界でも日本だけが金融緩和から抜け出せずに30年間物価
も給料も上がらずにいました。
ところが、日本の物価は統計的にも少しづつ上昇しており、物価上昇を生活でも
感じるようになっていると思います。
いわゆるデフレの状態から抜け出しそうです。
黒田総裁は日銀総裁就任時から2%の物価上昇を目標に掲げて結局、その目標を
これまで達成したことは無かったのですが、2022年はついに2%の物価目標を
達成するかもしれません。
そんな状況の中、黒田総裁は日銀の金融政策スタンスを将来変更する
ことをほのめかすような発言があるのではと身構えていたのですが、
全くの稀有に終わりました。
ご存じだと思いますが、日本の公定歩合はこのように2014年から
0.3%に張り付いたままです。

いっぽうで、こちらはアメリカの公定歩合です。
2022年は2%あたりまで利上げになることが予想されています。

もし、今後、日銀が金融引き締めに舵を切ることになれば、今のような
円安の動きはありえないです。
現在は、ロシアのウクライナ侵攻がさらに世界的な物価上昇に拍車をかけています。
それでも、黒田総裁は、「円安が全体として経済・物価を共に押し上げ、
わが国経済にプラスに作用している基本的な構図はかわらないと考えています」
と発言しました。
すなわち円安容認です。
マーケットは完全に流れが変わり、円の独歩安が始まりました。
この黒田総裁の円安容認発言だけではなく、日米の金融政策の違い、日本の貿易収支
の赤字、日本企業の国際競争力の低下など今は、円安になりやすい環境が
整っています。
こうして考えると中長期的に円を買える理由が見当たりませんね。
ドル円のチャートを見てみると短期的には上昇圧力が弱まっています。
ドル円に関しては、多少の調整はこれまでの急上昇を考えると
1-2円程度の下落は全く不思議ではありません。
ただ、いまは何年かに一度のテクニカル分析の域を超えた上昇相場に
なっているので、チャートだけを見て逆張りなどはしないほうが良いです。

【今日のFXポジションと戦略】
ドル円:中長期で上昇トレンド。
上昇のトレンドがいったん終了するまでLongポジション継続戦略。
119円前半で追加の押し目買い推奨。
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