7月17日(日) ユーロドル下落継続 !?
日本はコロナ感染がかなり増えているようですが、タイは公式発表では全く増えていません。
公式発表は一日2000人前後ですが、周りでも感染している人が相当増えているし、バンコクの病院もかなりひっ迫しているような状況を見ると、実数は政府発表の10倍どころではないかもしれません。
ただ、タイ政府としては、経済的な影響を考慮しているわけで、海外からの観光客の入国を規制したくないので、公式数字としては少なくしています。
タイでは、これ以上、行動規制や入国規制をすると観光業が持たないので、これはこれで賢い政策かもしれませんねー
来週7/26-27にアメリカのFOMCがありますね。
7/16からFOMCメンバーは情報発信を制限されるので、もうFOMCメンバーから情報発信はないでしょう。
このブラックアウト期間直前にアトランタ連銀のボスティック総裁が75bp(0.75%)の利上げが現実的といった発言があり、現在の大方の見方は0.75%の利上げですね。
ところで、日銀が7/20-21に金融政策決定会合を開催します。
前回の会合では、スイス中銀が超サプライズの利上げを発表したことで、日銀も何かサプライズがあるのではないかと言いう思惑からドル円が3円以上急落しました。
日銀は金融政策を変更することは出来ない状況です。
選挙で自民党が大勝したこともあり、日本でのインフレ退治よりも現状の金融政策維持が政府としてもやりやすくなったと思います。
気になるのは、ユーロの行方です。
7/21にECB理事会が開催予定です。
この会合では10年ぶりの25bpの利上げが完全に織り込まれています。
ただ、アメリカとの金利差は開くばかりで、イタリアのドラギ首相が辞任を表明するなど政治的なリスクも高まっているので、ユーロは大きく売られています。
さらに最大の懸念事項は、ロシアから欧州に天然ガスを送るノルドストリーム1が、1-2週間の定期検査を終えて、7/21以降に再開されるかというところに注目が集まっています。
もし、ロシアがガスの輸送を停止したら、ドイツの経済的打撃は計り知れません。
こうした不確実性が増すなかで、ユーロは上値がかなり重くなっています。
ヨーロッパはロシアによるウクライナ侵攻による経済的打撃を大きく受けており、ロシアの侵攻が長引けば、ユーロには逆風が吹き続けるのですが、ロシアとウクライナの紛争は収束する気配が感じられませんね。
実際、ユーロ圏の6月のPMIは51.9と5月(54.8)から大幅に低下し、21年2月以来の低水準を記録しています。
先週末にユーロドルを少し売りましたが、ユーロに対しては引き続き下落を見込んでいます。
ユーロドルもパリティを割り込んで節目の1.0を下回りましたので、中長期的には下落傾向は続きそうです。

ユーロドルの日足チャートを見ると、いったん底打ちしそうな気配がありますが、ユーロの現状を見ると売り材料が目白押しで、戻ったところで売りの戦略を続けていきたいですね。
【本日のFXポジションと戦略】
ユーロドル:ファンダメンタルズ的に中長期で売り戦略。
戻り売り継続。
目標は0.95。
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