7月29日(金) 月末リバランスでドル下落か!?
FOMCは予想通り0.75%の利上げでしたね。
ところが、パウエル議長が利上げのペースを緩める可能性の発言をしたことから株は反発しました。
特にナスダックは4%以上の急騰になっています。
株が反発した理由は、来年は景気が悪化して、FRBが利下げに転じることを予想しているわけですが、リセッションになれば企業業績も悪化するので、しっくりこないです。
こちらは、S&P500の日足チャートですが、10年債利回りの低下と株価上昇は相関関係

ドルは下落していますが、原因は2つ考えられるため、ちょっと複雑です。
ひとつは、4-6月の米実質GDP速報値は前期比年率0.9%減と、2四半期連続で減少したことで、アメリカの10年債の利回りが2.68%まで下落していることです。

ドル円は一時134.20円まで下落しています。
もう一つの理由は、以前から警戒していた月末によるドル売りのリバランスです。
本日は月末なので、リバランスによるドル下落もまだ要注意です。
今のドル急落はリバランスによるものなのか、米金利の下落によるものなのか、もう少し様子を見たいところです。
たぶん、両方の影響なのだと思いますが、リバランスを終えて来週からドルは反騰する可能性があります。
ところで、過去4回のアメリカの利上げ局面では、FRBは景気縮小が始まる前に金融引き締めに転換していたようですが、今回の歴史的なアメリカのインフレはそう簡単に3%程度の巡航速度に戻るとは考えられません。
したがって、FRBの利上げも年内に減速するでしょうけど、金利引き下げは、よほど株が下落して景気が悪化しないと難しいと考えています。
本日はFRBが最重要視する物価指標であるPCEデフレーター(個人消費支出物価指標)の発表がありますので、為替は発表結果によっても大きく上下しそうです。
【本日のFXポジションと戦略】
ドル円:中長期的には145円を目指して上昇予測。
本日の月末である程度下げ止まるか注目。
134円割れは打診買い。
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