9月17日(土) ユーロはまだ下がる!?
タイでは、会社の同僚や友人など多くの人が新型コロナに感染していますが、タイ政府が発表する一日の感染者数は2000人以下です。
タイ政府は、10月にも新型コロナウイルスの扱いを通常のインフルエンザなどと同じエンデミック(一定期間で繰り返される流行)に変更すると発表しています。
ワクチンの追加接種率が上がり、感染状況も改善しているためです。
主力の観光業のてこ入れにつなげる狙いですねー。
タイで生活していても、コロナは実質的に終了し、生活はコロナ前の状態に戻っている感じです。
観光客も増えているせいか、最近の渋滞はひどくて3km車で走るのに1.5時間掛かったりします(笑)
ヨーロッパで債券安、通貨安、株安が同時に起きるトリプル安が進んでいます。
現在、アメリカを超えるようなインフレがヨーロッパを襲っていて、ヨーロッパでは歴史的なペースで金利が上昇しています。
ユーロも大きく下落しています。
ユーロドルの月足チャートを見るとわかりますが、ユーロはドルに対してほぼ毎月下落を繰り返しています。

ヨーロッパでは、この深刻なインフレによって、欧州中央銀行(ECB)が利上げを進めようとしています。
利上げをすることで来年にかけてヨーロッパでも深刻な景気後退が予想されます。
ヨーロッパでインフレが加速している大きな要因は、輸入するエネルギー価格の高騰などです。
これから寒くなるとヨーロッパでは燃料の消費が踏めるので、ロシアからの天然ガスが入ってこないと、ヨーロッパ経済はさらに悪化する可能性が高まります。
また、日本でもそうですが、家計の燃料費負担が増えると、可処分所得の減少などで消費に悪影響がおよび経済が悪化することになります。
インフレを鎮圧するためには、利上げを進めることが効果的ですが、住宅ローン金利が上がったり企業の借り入れコストが上昇するので、経済活動には大きなブレーキがかかることになります。
そういうわけで、ヨーロッパから多くの資金が引き上げられているのですが、思い出されるのは、2010年前半に起きたヨーロッパ通貨危機ですね。
当時は巨額の債務残高を抱えたギリシャやイタリアが破綻する懸念が高まり、その影響が欧州全体の経済危機に波及するとされていました。
ギリシャなど南欧の国債価格が大幅に下落して、ユーロも大幅に下落したのですが、同時にヨーロッパの株価も大きく下げました。
今回は、前回のヨーロッパ通貨危機とは要因は違いますが、ヨーロッパ経済はドイツが燃料高で苦しんでいるため、経済の先行きへの悲観が急速に強まっています。
ヨーロッパに限ったことではありませんが、通貨安がインフレを拡大して、中央銀行が利上げをすることで、経済が悪化するという悪循環が始まっています。
そのなかでも、イタリアなど南欧の財政問題は大きな火種になりそうです。
ユーロに関しては、戻り売りを推奨です。
ただ、円に対してユーロを売るというのは、円がこれだけ弱いのでやりずらいですから、ドルかスイスフランに対してユーロを売りたいです。
【FXポジションと戦略】
ユーロドル:パリティに向けて下落方向。1.02ドルレベルで売り。
ユーロスイスフラン:戻り売り。日足ボリンジャーバンドの+2σで売り。
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