10月8日(土)ポンド危機終わっていない!?
昨夜は大雨で多くの道が冠水して車のタイヤくらいまで水があふれていました。
しかも金曜日の夕方ということも重なり、大渋滞に巻き込まれて3km弱の道を車で
家に帰るのにのに、何と2時間以上も掛かりました(笑)
アメリカでインフレが騒がれていますが、実は英国のインフレはアメリカよりもっと
ひどいものになっています。
英国では、エネルギー価格の高騰を主因に物価が前年比で10%も上昇しています。
9月6日に発足したばかりのトラス政権は、景気後退を避けるため、所得税率引き下げなどの大規模な減税策を9月23日に発表しました。
市場では英国の財政が悪化するとの見方から通貨のポンドや国債、株式を売る「トリプル安」と呼ばれる動きが加速しました。
英国は外貨準備が日本と比較すると乏し過ぎることが問題視されています。
日本のGDP比の財政赤字は先進国トップですが、日本が未だ持ちこたえているのは、財政赤字を賄いきれるほどの外貨準備があるから、というのは一つの要因です。
ポンドは対ドルで暴落して、史上最安値レベルまで落ちています。

こうした状況に反応して、イングランド銀行は期間限定とはいえ金利上昇を抑えるため、国債買い入れ再開に追い込まれています。
不評だった財政拡大策も修正を余儀なくされて、トラス新政権は船出からいきなり市場の信認を失い窮地に陥っています。
今、窮地に陥っているのは、英国政権だけではなく、イギリスの年金基金です。
運用資産の損失が大きくなっているため、取引相手の金融機関に追加で担保を差し入れるよう求められているそうです。
こうした悪い状況は他の金融機関などにも波及していきそうです。
そのため、イギリスの年金基金は、資金を確保するために保有するイギリスの国債を売却したため、それが国債価格のさらなる下落を招いています。
10月1日のブログやその前からさんざん指摘していますが、インフレはそう簡単に落ちません。
イギリス中銀のちぐはぐな政策は、インフレを抑え込むことは出来ず、ポンドや債券のさらなる下落を招く可能性が高いです。
英国ポンドの下落はまだ終わっていないと見ています。
いったん史上最安値から少し戻しましたが、昨日の終値は1.1086まで下落しています。
1.0のパリティ、あるいは、0.95程度までポンドはドルに対して下落すると予想している金融機関もあるくらいポンドの先行きは暗いです。
私も1.03付近でポジションを持ちましたが、一部利益確定してさらに戻り売りを狙っています。
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