6月5日(月) ドル円、豪ドル円まだ上昇?!
最近は雨が降って少し過ごしやすくなっています。
タイのインフレは年率で2-3%ですので、欧米と比較して緩やかでちょうどよいインフレ率だと思います。
一方で、日本が本格的にインフレが定着するのか注目です。
今の日本株上昇は将来のインフレを先取りした動きだと思っています。
先週、米労働省による5月の米雇用統計が発表されました。
非農業部門就業者数は前月比33万9000人増となりましたね。
4月の実績が29万4000人増でした。
そして、市場予想は19万人増でしたので、4月実績と市場予想を上回った結果となりました。
ちなみに。3月の就業者数が当初の16万5000人増から21万7000人増へ上方修正されました。
4月分も当初発表された数字の25万3000人増から29万4000人増へ上方修正されました。
一方で、失業率は4月の3.4%から3.7%へと悪化したのですが、一般的に米失業率はデータ数が少なく、精度が低いので注意したほうが良いです。
調べてみると、事業所調査による雇用者数増加(33.9万人増)と比較すると、家計調査による就業者数は前月比31.0万人の「減少」となりました。
要するに、アメリカの雇用環境は引き続きひっ迫しており、FRBが利上げ停止するのはまだ先になる可能性が高いということです。
リスク要因としては、日本のインフレにより日銀の金融政策が正常化に戻ることを発表することです。
植田総裁は黒田前総裁から引き継いだ金融緩和を継続することを打ち出していますが、政治的な環境を踏まえると年内には金融引き締めに動くのではないかと考えています。
それまでの間、当分はドル高円安基調が継続することになりそうです。

ドル円の月足チャートを見ると、昨年10月に急落したドル円は年初から上昇基調を続けており、まだ上昇基調は変わっていないです。
日本株の上昇もドル円上昇を後押ししており、まだしばらくはドル円上昇の波に乗っていきたいところです。
ただし、昨年のような一本調子のドル円上昇にはならないので、押し目買いをしながらこまめに売買を繰り返して、利益を確保する戦略が有効です。
それからクロス円は基本的に下落基調なのですが、特にオーストラリアドルに対して円は下落する可能性が高いと見ています。

インフレになると資源国通貨であるオーストラリアドルが強くなる傾向にあります。
中長期的な投資として、オーストラリアドル円買いは推奨です。
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