8月19日(土) ジャクソンホール会議でドル高?!
今週(8/14-8/18)のマーケットを振り返ると、ドル円相場は、146.57まで大きく伸びました。
日本政府による介入が警戒されているなかで、ドル円のショートが大きくなっていたのですが、
ドル円が146.57まで伸びるのは意外だったです。
ところで、こちらはドルインデックスの日足チャートです。
ドルがかなり強いのが分かりますね。
ということは円安というよりドル高相場ということです。

ドル円が急伸した理由は、米10年債利回りが昨年10/21以来の高水準となる4.32%へ
急上昇したことが主な原因です。
ちなみに、私は、146.3円でドル円をショートにしました。
前回のコラムでも書いたとおり、8月はドル円が下落しやすいアノマリーがあり、チャートの形状を見てもドル円は上がり過ぎになっていたので、146円を超えたらショートにしようと決めていました。
その後は、週末にかけて、中国人民銀行による元安阻止の為替介入による人民元高や中国不動産大手の中国恒大集団による連邦破産法15条の適用申請により、リスクオフにより円が全面高となりました。
中国元と円相場は相関性があり、中国元が下がると円も下がりやすいです。
中国経済の減速は本格的に始まりそうですので、人民元安につられた円安は要警戒です。
来週の注目ポイントは、8/24ー8/26の日程で開催されるジャクソンホール会議ですね。
日本時間8/25午後11時5分から始まるパウエルFRB議長講演が注目です。
毎年、このジャクソンホールの会議でのFRB議長による講演内容によって、為替マーケットが大きく動くきっかけになることが多いです。
アメリカのCPIが3%台に下落してきましたが、ここから更にCPIが下落するのは難しい気がしています。
あるとすれば、金融危機などの株価の大暴落です。
これはずっと言ってきていることですが、近いうちに金融危機が起きても全く不思議ではないです。
アメリカのCPIが逆に上がりだすと、長期金利の高止まりと利下げ時期が見通せなくなり、ドル高要因となります。
したがって、ジャクソンホールでパウエル議長がマーケットへけん制するため、タカ派的な発言が出てくる可能性が高い気がします。
私もいま保有しているドル円のショートは週明け早々に利益確定して様子を見る予定です。
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