9月23日(土) ドル高反転か?!
今週は、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合がありましたね。
結果はどちらもサプライズはなく大方の予想通りでした。
ただ、FOMCは予想よりも少しタカ派的な結果でした。
たしかにアメリカの政策金利は2会合ぶりに据え置かれたのですが、2024年末時点の金利予想は前回集計時点の4.6%から5.1%へ大幅に上方修正しています。
また、FOMCメンバーの中の19人中12人が年内あと1回の追加利上げを予想しています。
さらにパウエルFRB議長は、
「年内2回の会合であと1回の利上げの見込む」、
「経済活動の力強さが金利引き上げを必要とする主な理由」、
「米国経済が予想より強ければさらに行動する必要がある」
と発言し、タカ派的な印象を強く残したFOMCとなりました。
為替マーケットはこうしたパウエル議長のタカ派的な発言に反応してドル高円安に反応しています。
こちらはドル円の1時間足ですが、147.5円あたりから1円ほど上昇しています。

私の印象としては、今回のFOMCはマーケットの予想よりもタカ派的だったにもかかわらず、
思ったよりもドル円は動かいていない感じです。
さらにドルインデックスの日足チャートを見るとアメリカ10年債利回りも上がっていますが、
FOMCのタカ派的結果に対してマーケットの反応は思ったよりドル高に傾いていません。
前回のコラムでも指摘していますが、アメリカ10年債利回りも4.5%まだ急騰していますが、
今後景気悪化や株価下落を予想しているので、アメリカ10年債利回りこのまま上昇する
とは到底思えません。
これで10年債利回りが仮に頭打ちになると、ドルインデックスも下落してユーロドルやドル円はドル安方向に進むと予想しています。
したがって、今は10年債利回りの状況を注視しています。

最後に日本の当局による為替介入に関しては、松野官房長官による
「為替の過度な変動にはあらゆる選択肢を排除しない」との発言や、
イエレン米財務長官の
「円安を抑えるための為替介入は過度な変動をならす場合であれば理解できる」
といった発言があり、そろそろ為替介入の最終段階に入ったという印象です。
為替介入後の円高局面は、絶好の円売りポジションのタイミングです。
一方で、150円超えは短期的にドル円売りポジションを持つことを検討中です。
コメント