10月21日(土) リスク高まりつつあり スイス/円買い推奨 ?!
為替マーケットは膠着状態が続いています。
ドル円も149円から150円の間でほとんど動きません。
これまでのドル円上昇の要因は、日米の金融政策の方向性の違いと金利差の拡大です。
この先、ドル円はどちらに動くでしょうか?
動く可能性が高いのは円高方向でしょう。
きっかけは何かというと2つありそうです。
1つは、日銀の金融政策変更です。
10月30-31日に日銀の政策決定会合があります。
マーケットのコンセンサスは緩和維持です。
なぜなら、日銀が企業の賃上げを確認できるのは春闘の年に一回だけで、それまでは物価と賃上げの両立を確認する術がないです。
したがって、早くても2024年4月までは、日銀は金融政策を変更できるはずがないとマーケットは見ているからです。
日本でも本格的に物価が上昇してきており、日銀が本気でインフレ退治をするなら金融緩和を少しづつ引き締め方向に舵を切る必要があります。
また、輸入物価上昇を抑制する意味でも、これ以上の円安は容認できません。
財務省の為替介入も買い方の絶好の押し目買いを与えるだけで、ほとんど効果はないでしょう。
10月末の日銀政策決定会合でサプライズがあってもおかしくない状況というのは、一応心にとめておいたほうが良いと思います。
もう一つは、アメリカの景気後退、株価暴落です。
今週は再びアメリカ債権利回りが上昇し、株価が調整してきています。
長期金利が5%近辺まで上がっている状況では、いつ株価が何かのきっかけで暴落してもおかしくないことは歴史が証明しています。
一つの例として、1998年は、株価急落に伴う大幅な円高が起こりました。
1998年9月大手ヘッジファンドの経営破綻をきっかけに株価が急落、FRBは緊急利下げに転換しました。
その後、、米ドル円は9月に147円から130円前後まで急落しました。
それから、米ドル円は10月上旬のたった3日間で130円台半ばから110円寸前まで25円程度の大暴落に向かったのです。
現在の大幅な円売りポジションの巻き返しが起きたら、とんでもないドル安円高が引き起こされるリスクがあります。
イスラエル・パレスチナ戦争も周辺国を巻き込みながら戦線が拡大しそうな状況に見えます。
スイス/円の買い推奨です。
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