11月11日(土) 11月11日(土) やはり円安の流れは止められない?!
円安の流れが止まりません。
ドル円は昨年10月に付けた151.9円を超えるともう天井はありません。
天井がないとは、チャート上のレジスタンスラインがないということです。
一度抜けると、ドル円はどこまでも上昇してもおかしくありません。
こちらは、ドル円の週足チャートです。
現在、152円手前で止まっています。

理由は明白ですね。
日銀、財務省相による為替介入です。
為替介入はスタンバイ状態ですので、152円を超えるといつ為替買い介入があっても
おかしくないでしょう。
ただ、仮に為替介入があっても一時的にあ円高になるだけで、円安の流れは止められそうにありません。
私が円安の流れが止められないと考える理由は、日銀の金融緩和修正が進んでも円高の流れが止められないことが一つあります。
日銀は10月末の金融政策決定会合で、長期金利の上限1%を柔軟化しました。
しかも、日銀は7月会合で長期金利の許容上限をそれまでの0.5%から1.0%に引き上げたばかりです。
これらの日銀の政策対応は、明確な金融引き締めです。
通常であれば、為替は円高に動くのがセオリーです。
それが、全く逆の方向に動いているのです。
しかもイスラエルとハマスの戦争が勃発しました。
これまでリスクオフの局面では、金、円、スイスフランが上昇していました。
ところが、今回のイスラエル戦争勃発時でも、円高に振れていません。
金やスイスフランは大きく上がりました。
要するに、マーケットはもはや円が安全資産だと見なしていないということです。
一方で、日銀がマイナス金利解除すれば、円高に大きく動くかもしれません。
ただ、マイナス金利解除には2%の継続的な賃金上昇と物価上昇が条件です。
私には日本がマイナス金利を解除できるような2%の継続的な賃金上昇と物価上昇
が、2024年以降にも実現する可能性は低いような気がしてなりません。
たとえ、2024年のどこかで日銀がマイナス金利解除を行ったとしても、アメリカやユーロ
との金利差は依然として大きく円安の流れは変わらないと考えています。
したがって、中長期的にも円安の流れが変わらなず、ドル円は2024年には160-170円を目指す動きになりと思います。

ドル円については、ポジションを持っていないのであれば、財務省の為替介入は大きなチャンスです。
140円台半ばあたりでドルを買って長期で保有するのもよいと思います。
ドル円は150円割れを押し目で買っていくことを推奨します。
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