テクニカル指標
4. 移動平均線

テクニカル指標の中で、もっとも有名なのが「移動平均線」です。
テクニカル指標については、別のページで解説しています。
移動平均線をもとに開発されたテクニカル指標はたくさんあります。
多分、すべてのFX投資家が使っているのではないでしょうか?
移動平均線は、単純で過去一定期間の終値の平均値を線でつなげたものです。
下の赤い線は、20日移動平均線です。
20日移動平均線は、当日を含む20日間の終値すべてを足した数値を20で割って、
各日にちの20日平均値をつなげて移動平均を求めます。
ちなみに5日移動平均をつなげたものが、5日移動平均線、100日移動平均をつなげたものが100日移動平均になります。
したがって、移動平均線というのは、いろいろな種類が出せるわけです。
一般的に5日など短期の移動平均線は上下に動きが激しくなります。
25日、26週など長期の移動平均線は比較的滑らかな動きになります。
こうした長短2本の移動平均線が交差する点を「ゴールデンクロス」
と呼ばれています。
ゴールデンクロスが示すサインは、短期移動平均線が長期移動平均線
を下から上に抜ける状態のことを指します。
相場が上昇局面に入った「買い」のサインとして利用されるチャートの状態です。
例えば、下のチャートですと、赤い短期移動平均線が青い中期移動平均線
を下から上に突き抜けています。
この赤い丸のポイントがゴールデンクロスの状態です。
短期の移動平均線というのは5日(日足チャート)や13週(週足チャート)などを呼ぶこともありますが、1分足や5分足など移動平均線が、4時間足、8時間足を上に抜けるとゴールデンクロスになります。
ですので、使用する移動平均線によってゴールデンクロス、デッドクロスはいつでも出現するものです。

反対に、相場が下落傾向にあり売りのサインとして「デッドクロス」があります。
デッドクロスの状態は、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜ける形になります。
この場合、ゴールデンクロスとは逆で、移動平均線の向きがともに「下向き」の状態であればデッドクロスとなります。
ゴールデンクロスやデッドクロスを確認することは、買いと売りのタイミングを判断するヒントになります。
ちなみに、私のようにデイトレードをあまりしないトレーダーは、あまり超短期の移動平均線は気にしていません。
ご自分の投資手法や戦略に応じて移動平均線はいろいろ使い分けたりしてみて下さい。