投機筋の動向をキャッチ
為替ドットコムが提供しているIMMのグラフです。IMMポジション
商品先物の建て玉を各取引所がCFTC(全米先物取引委員会)に毎週火曜日に報告しています。
ちなみにオリジナルのデータは、CFTCのHistorical Compressedこちらになります。
CFTCはそれを集計して金曜日午後3時30分(米国東部時間)にホームページ上で公表しています。
円、ユーロ、ポンド、豪ドルは、シカゴのIMM(CMEの1部門)に上場されている商品です。
投機筋のポジションの変化によって、相場の方向性を見るることができます。
特にヘッジファンドなど短期筋の動向を示す指標として注目されます。
買い(ロング)と売り(ショート)の建て玉枚数が公表されますので、ロングもしくはショートが極端に溜まっている場合には、巻き戻し(決済など)により相場が逆方向に動く可能性があるとされています。
また、投機筋(Non-Commercial)のほかにも実需筋(Commercial)のポジションも公表されます。
ただし、大口の取引をすることで手口が公開されることを避けるため、ヘッジファンドなどは
通貨先物を利用しないこともあり、すべての取引が反映されているわけではないことを留意してください。
下記のグラフは2021年9月18日のドル円の投機筋のポジション動向です。
グラフの中の赤い折れ線はドル円レートで青い縦棒がIMM通貨先物ポジションを表しています。
このグラフの見方が少しややこしいのですが、青い縦棒は円買いポジションです。
左側にあるメモリには、上側がマイナスになっているため、青い棒が0より上にあった場合は円買いがマイナスなので円売りが強いということになります。
円売りはもちろん円安なので、現在は青い縦棒グラフが上に伸びているわけですから円安のポジションが多い状況です。
このグラフを見てわかることは、ポジションが偏っているときは逆方向に動きやすいということです。
投機筋のポジションと円相場の動きは、必ず相関があるわけではないのですが、傾向を見るうえでは欠かせない指標だと思います。
