12月30日(土) 2024年為替予想、ドルの反転、ドル高?!
今日は2023年最後の投稿になります。
今年も多くの方にブログをご購読いただき有難うございます。
今日は最後の投稿ということで、2024年為替予想をしたいと思います。
来年、多くの市場参加者のコンセンサスになっているのは、アメリカの利下げです。
このコンセンサスにしたがって、為替が動いています。
FOMCで示唆された2024年中のドットチャートでは、0.75%ポイントの利下げを見込んでいます。
そのため、アメリカの10年債利回りは大きく低下し、直近で3.86%となっています。
ドル円もアメリカ債権の低下につられて大きく下落し、141円台で年内の取引を終了しています。
2024年のリスクシナリオとは、何かというと、現在のコンセンサスが裏切られることです。
現在の2024年のマーケットのコンセンサスとなっている、アメリカの利下げが、なかなか進まないということになると、為替もトレンドが大きく変わってくることになります。
12月のFOMCで参加者の政策金利見通しは2024年末が中央値で4.6%です。
これは、2024年内に0.25%の利下げが3回あることを示唆しています。
一方で、マーケットは4月から利下げが始まり、年末までに累計1.75%のFF金利低下を見込んでいます。
1回0.25%ずつの利下げなら年7回という予測です。
私はこのマーケットの見立てはどう考えても行き過ぎだと思います。
もしあるとしたら、金融恐慌のような株式市場の暴落のような10年に一度の危機が来たときは、このような大幅な利下げがあるかもしれません。
ただ、その可能性は確かにあるとしても、現在マーケットで織り込む利下げ幅としてはやりすぎでしょう。
マーケットのコンセンサスが裏切られると考える根拠は、以下の3点です。
1.アメリカ労働市場のひっ迫によるインフレ率が高止まりあるいは反転上昇。
2.企業業績が好調継続による、リスク資産であるアメリカ株の上昇。
3.イスラエル―ハマス戦争にイランが参戦することによる原油価格の上昇。
2024年の為替の予想はドルの反転攻勢です。
現在、ドル円、ユーロドルなどドル指数は下がっています。
短期的にはまだ下げる可能性が高いですが、来年発表されるアメリカの経済指標をきっかけに、2024年1Qのどこかでドルが反転すると予想します。
それでは、皆さん良いお年をお迎えください!
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