9月26日(月) 日銀為替介入の効果薄い!?
タイ政府は23日、新型コロナウイルス対策として発令していた非常事態宣言を今月いっぱいで解除することを発表しました。
宣言は感染が広がりつつあった2020年3月26日に出されており、解除は2年半ぶりとなります。
タイ政府は10月1日から新型コロナの分類を「危険な感染症」から「要監視感染症」に引き下げる方針ですので、これにより、感染者の入国禁止措置も廃止されます。
バンザイ!
先週のFOMCでは予想通りで0.75%の上げでした。
発表直後はドルは買い進まれ、ユーロドルは0.9815近くまで下落しました。
アメリカの10年債利回りが3.6%台なのに対して、短期金利は4.5%を越えてきたというのは驚きですね。
いわゆる逆イールドが長く続いている状況なのですが、逆イールドというのは景気後退のシグナルと言われており、スタグフレーションが現実味を帯びています。
ふつう、国債というのは償還までの期間が長いほど利回りは高くなります。
ところが、アメリカの10年物国債と2年債の利回り差をみると、2年債が10年債を0.5%以上逆転し、さらにその差は広がっています。


10年債から2年債を差し引いた利回り差が0.5%超となるのは、実は2000年6月以来のことです。
その当時は、そのあとにITバブル崩壊が起こりました。
また、先週は日銀による為替介入がありました。
9月22日、黒田総裁の会見が終わったのと同時の為替介入でした。
その時のドル円相場は146円台一歩手前でした。
そこから、為替介入のニュースが伝わると一瞬で140円台まで急落しました。
その後は143円台まで戻しています。
事前に日銀によるレートチェックがあったと聞いたいたので、大きな驚きはなかったですが、150円以上を想定したので、145円後半で為替介入があったことは意外でした。
この日銀による為替介入がどこまで効果があるか、というのが最大の関心事です。
今回の為替介入は日銀による単独介入だとされていますので、そもそも効果は限定的です。
しかも、最大の疑問点は、日銀が金融緩和をかたくなに継続しているのに対して、財務省が円安防衛の為替介入を行うという矛盾した政策です。
こんな政策が持続するとは思えませんね。
さらにアメリカ債権の利回りは大幅に上昇しており、ドル円との相関関係は高いため、現在の2年債、10年債の水準が続くのであれば、ドル円は理論上、150円を目指す動きになります。
24年まえの為替介入も効果は少なかったようです。
1998年は、円安が進んでいる状況で、日銀は4月と6月に円買い・ドル売りの介入をしました。ただその効果は限定的で、円安の流れは止められませんでした。
ただし、日銀の為替介入によってマーケットでは145円の防衛ラインが意識されていますので、当面は145円を大きく超えたドル高になりずらいです。
ドル円については、中長期的にはドル円は上昇基調だと思いますが、円買い介入により、状況次第では140割れを試すシナリオもあり得るので、現在の144円台でのロングは要注意です。
私は141円台でドル円のロングpositionを持ったので、ストップロスを買値上に入れて深追いはしない方針です。
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